紀要第51号学会短信

中部地区英語教育学会 紀要51号 学会短信

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 ◇中部地区英語教育学会第50回記念愛知大会及び令和3年度第1回運営委員会

中部地区英語教育学会第50回記念愛知大会は、6月26日(土)・27日(日)にオンラインにより開催された。令和3年度第1回運営委員会は、6月19日(土)にオンラインにより開催され、酒井英樹会長の挨拶の後、以下の事項について報告と審議が行われた。

【報告事項】

①島田勝正紀要編集委員長より紀要50号の投稿論文の採択結果について報告があった。

②島田勝正紀要編集委員長より紀要51号に第50回記念愛知大会の記念シンポジウムで発表された内容を「特別寄稿」として掲載することが編集委員会で決定された旨報告があった。

③滝沢雄一運営委員長より、2021年3月に会長を退任された紺渡弘幸氏(仁愛大学)、及び運営委員を退任された江利川春雄氏(和歌山大学名誉教授)の表彰を総会にて行う旨報告があった。

④運営委員長より2021年度全国英語教育学会第1回理事会について、以下の報告があった。(1)新役員の説明があり、承認された。また、伊東治己前会長が顧問に推挙され、承認された。(2)第46回長野研究大会実施要項及び当日の運営等について詳細な説明があった。(3)第47回全国英語教育学会北海道研究大会は2022年8月6日(土)・7日(日)に北海道科学大学にて開催(コロナウィルス感染症流行の状況によりオンライン開催も検討)。大会実行委員長は笠原究氏(北海道教育大学) 。(4)全国英語教育学会創立50周年(2024年)記念事業として、記念誌の出版・発売及び記念研究大会の実施について提案があり、承認された。また、各地区学会1、2名から成るWGを結成し、継続して審議することとなった。(5)学会HPの更新頻度の低いコンテンツについて英語化することが提案され、承認された。(6)他学術団体との連携について、教育関連学会連絡協議会、及び教科教育学コンソーシアムへの加盟について提案があり、承認された。(7)2021年度英語教育セミナーについて、枠は3件分あるが、追加募集はせずに応募があった関西地区の1件のみの採択が提案され、承認された。(8)2020年度英語教育セミナーについての報告があり、石川地区での実施についても報告があった。

⑤会長より、全国英語教育学会第46回長野研究大会の詳細について説明があった。

⑥古家貴雄副会長より、50周年記念誌の内容及び編集の進捗状況について報告があった。

⑦課題研究プロジェクトの進捗状況について、佐藤臨太郎代表より「日本のEFL環境における生徒の英語でのコミュニケーション意欲を高める指導の工夫」3年目発表、犬塚章夫代表より「CLILとアクティブラーニングによる外国語教育の可能性」3年目発表、松村昌紀運営委員より「言語・認知・学習理論を基盤とした英語指導の新しい展開」3年目発表の進捗状況と会計報告がなされた。

⑧各地区活動について各地区の運営委員より報告があった。

⑨会長より、ARELE33号編集委員および査読委員の選出について報告があった。

⑩運営委員長より、課題別研究プロジェクトの新規プロジェクトの公募について報告があった。

⑪運営委員長より、岡田美穂子氏、及び牧秀樹氏への転載許可について報告があった。

⑫運営委員長より、役員名簿の確認について依頼があった。

【審議事項】

①運営委員長より令和2年度事業報告があり承認された。令和3年度事業計画案について提案があり、以下の日程が承認された。(1) 第2回運営委員会:2021年10月17日(日) 13:30-17:30(2) 紀要編集委員会:2021年10月17日(日) 10:00-12:00(3) 紀要発行:2022年1月31日(4) 英語教育研究法セミナー:2021年9月5日(日) 14:00-15:00 (Zoom によるオンライン開催) (5) 英語教育実践セミナー: 日程調整中  (Zoom によるオンライン開催) (2021年度は大会で実施されないことから別途実施することとなった。)(6) 50周年記念誌発行: 2022年2月末

②吉田三郎前会計委員より令和2年度決算報告が行われた。会計監査が欠席のため、運営委員長が監査報告の代読を行い承認された。

③和田順一会計委員より令和3年度予算案が提案され審議の結果一部修正の上承認された。

④会長より紺渡弘幸前会長の顧問への推挙について提案があり、承認された。

⑤運営委員長及び各地区運営委員より運営委員の交代等について提案があり、以下の案を総会で諮ることとした。和歌山地区:(退任)江利川春雄氏(和歌山大学名誉教授)(3月末)、静岡地区:(退任)内田恵(静岡大学)、亘理陽一(中京大学)、(新任)加藤和美(東海大学)、宮﨑直哉(掛川市教育委員会)、三重地区:(退任)城野博志(名古屋学院大学)、(新任)中川右也(三重大学)

⑥会長より次期紀要編集委員長に藤田賢氏(愛知学院大学)が推挙され審議の結果、承認された。

⑦紀要編集委員長より提案があり、新紀要編集委員として、柏木賀津子氏(大阪教育大学)、松尾眞志氏(市立和歌山高等学校)、浦野研氏(北海学園大学)、宮﨑直哉氏(掛川市教育委員会)が承認された。

⑧紀要編集委員長より、紀要51号の査読委員の依頼人数について説明があった後、各地区運営委員へ選出依頼があった。

⑨会長より、英語教育研究法セミナー及び英語教育実践セミナーのコーディネーターの任期を1年間延長することが提案され、承認された。申し合わせ事項により、コーディネーターの任期は3年となっているが、愛知大会が1年延期となったことに伴い、現コーディネーターの伊達正起氏、岡崎浩幸氏には、当初担当予定であった福井大会までご担当いただくこととなった。

⑩会長より英語教育研究法セミナーおよび英語教育実践セミナーについて講師等の説明の後、コーディネーターの伊達氏、岡崎氏から詳細について説明があり、承認された。本議題は本来報告事項であるが、例年とは異なり大会と別日程で行うことから、審議事項として取り扱った。

⑪会長から、2020(令和2)年度第2回運営委員会で承認された広報活動の組織化を踏まえ、広報委員会の設置、委員長・委員の選出方法と任期、及びそれに伴う会則の変更について提案があり、審議の結果承認された。

⑫運営委員長より2022(令和4)年度以降の大会開催地区について次のとおり提案があり、承認された。2022(令和4)年度 第51回 福井、2023(令和5)年度 第52回 岐阜、2024(令和6)年度 第53回 富山、2025(令和7)年度 第54回 山梨。

⑬伊達正起大会実行委員長より、第51回中部地区英語教育学会福井大会の実施要項案が提案された。期日と会場(2022年6月25日(土)・26日(日) 福井大学)及び2日間の大会日程について提案があり、承認された。課題別研究プロジェクトの発表については、愛知大会の発表ですべてのプロジェクトが終了となり、新規プロジェクトは2022年度4月スタートとなるため、実施しない。シンポジウム及び問題別討論会のテーマについては審議の結果、出された意見等を踏まえ、実行委員会で再検討の上、第2回運営委員会であらためて審議することとなった。また、伊達委員長から、1年後のコロナ感染症の状況による施設利用や懇親会の実施についての懸念が示され、オンライン開催の可能性も含め、大会の開催形態について今後執行部及び実行委員会で検討することとなった。

◇令和3年度中部地区英語教育学会第2回運営委員会及び紀要編集委員会

第2回運営委員会及び第51号紀要編集委員会が、10月17日(日)オンラインにて開催された。酒井英樹会長から挨拶があり、その後、以下の事項について報告と審議が行われた。

【報告事項】

①滝沢雄一運営委員長より、令和3年度第1回運営委員会議事録の確認があった。

②藤原康弘愛知大会事務局長から中部地区英語教育学会第50回記念愛知大会について報告があった。参加申込登録者数285名、自由研究発表は50件であった。収支決算報告の後、アンケート結果の報告があり、大会に対して概ね満足との回答が得られた。

③会長より、全国英語教育学会50周年記念事業ワーキング・グループについて古家貴雄副会長(研究担当)及び藤田賢次期編集委員長がメンバーとして本学会から選出された旨、報告があった。

④運営委員長より、8月6日(金)にオンラインにより開催された全国英語教育学会第2回理事会について、資料に基づき主に以下の点について報告があった。(1)第47 回北海道研究大会について、2022 年8月6日、7 日に、北海道科学大学を本部とするオンライン開催とすることが提案され、審議の結果一部修正のうえ承認された。シンポジウム及びワークショップについて原案が示され、研究/大会企画部で計画を進め、大会実行委員会に提案されることとなった。(2)宮迫紀要編集委員長より、執筆要項等について説明があった。引用文献欄の形式がAPA第7版に準拠したものになった点が主な変更である。英語版執筆要項について校正業者を利用することと今後の計画も合わせて説明があり、審議の結果承認された。3)学会50周年記念事業について出版の計画、検討事項について説明があった。審議の結果、沿革史と 50周年記念書籍を作成する方向性について種々意見が出され、WGで継続検討されることが承認された。 (4)第48回香川研究大会について、日程(2023年8月19、20日)と実施形式(可能な限り対面形式、於:香川大学)について説明された。大学生・大学院生フォーラムの時間は原案より長くすることが提案された。 (5) KATE春季研修会英語教育セミナーの実施が報告された。また、2022 年度のセミナー募集(2022年1月〆切)について案内があった。

⑤島田勝正紀要編集委員長より、紀要51号の査読者交代について15名の査読者(編集委員3名を含む)の交代があり、計24名体制で査読が行われているとの報告があった。

⑥伊達正起コーディネーターより、英語教育研究法セミナーについて9月5日(日)に新谷奈津子氏(関西大学)を講師に迎えてオンラインで開催され、参加者は72名(非学会員17名含む)であり盛会であった旨報告があった。収支報告も合わせて行われた。

⑦岡崎浩幸コーディネーターより、英語教育実践セミナーについて11 月 13 日(土) に豊嶋正貴 (文教大学付属中学校・高等学校)を講師に迎え、オンラインで実施予定であることが報告された

⑧古家貴雄副会長より、中部地区英語教育学会50周年記念誌について、現在編集作業を行っており、編集後、印刷業者との詰めの作業、校正を行った後、3月末発刊の予定であることが報告された。

⑨和田順一会計委員より、地区活動補助費及び国際送金について報告があった。

⑩運営委員長より役員名簿の記載事項の変更について報告があった。

【審議事項】

①紀要編集委員長より、紀要51号編集委員会審査結果について以下の通り提案があった。投稿総数は43編(50号は46編)、内訳は、理論研究2編、実証研究14編、実践報告17編、調査報告10編であった。審査結果はA判定0編、B判定28編、C判定6編、残りの9編は第三者査読を行うとの提案があった。審議の結果、提案通り承認された。

②紀要編集委員長より、第50回大会記念シンポジウムの発表者(3名)から特別寄稿をいただくこととなったことを踏まえ、編集委員会において表紙に第50回大会記念等の記載をすることを検討した結果、表紙には何も記載せず、仕切り(中扉)に「中部地区英語教育学会第50回記念シンポジウム<特別寄稿>」と記載することが提案された。審議の結果、提案通り承認された。

③編集委員長より、紀要投稿規程、編集規程および執筆要領の一部改訂について以下の提案があり、承認された。紀要投稿規程について、改訂は行わない。執筆要領について、査読用原稿のファイル名を投稿規定に合わせ、「執筆者名(審査用)」に統一する。doi及び “Retrieved from” については、次期編集委員会での検討とする。APAについては第7版がまだ十分に周知されていないことから、第6版のままとする。編集規程第5項のB判定となったものの再審査についての記載を現状に合わせ「編集委員および査読者によって」行うに修正する。合わせて、編集委員会において、次期編集事務局長として中川右也氏(三重大学)が選出されたことが報告された。

④運営委員長より、申し合わせ事項への広報に関する事項の追加、及び紀要編集等に関する事項(4)紀要の発送について現状に合わせた修正の提案があった。審議の結果、提案通り承認された。

⑤会長より広報委員長の互選について提案があり、審議の結果、広報委員長に浦野研氏(北海学園大学)が就任することが承認された。

⑥浦野研広報委員長より提案があり、審議の結果、広報委員として運営委員長、駒井健吾氏(長野県須坂高校)、宮﨑直哉氏(掛川市教育委員会)、藤田卓郎氏(福井工業高等専門学校)が就任することが承認された。

⑦会長より、学会の今後の活性化のため、若手研究者が学会に参加しやすくするため、また、活動を行いやすくするための工夫等方策を検討する若手支援検討ワーキング・グループの設置について提案があった。また、メンバーは会長、副会長、運営委員長に一任することも合わせて提案され、審議の結果、承認された。※第2回運営委員会後、依頼し了承を得たメンバーは次の通り。委員長:田中武夫氏(本学会副会長、山梨大学)、委員:加藤和美氏(本学会運営委員、東海大学)、長谷川祐介氏(上越教育大学)、川口勇作氏(愛知学院大学)、小木曽智子氏(筑波大学院生)。

⑧運営委員長より、申し合わせに基づく新規課題研究プロジェクト採択決定までの手順、及び2022(令和4)年度開始の新規プロジェクトの採択は「2件の採択を計画していること」、「2年間の企画を積極的に求める」 こと(2020年度第2回運営委員会決定事項)の確認があった後、会長、両副会長、運営委員長による採択案が提案され、審議の結果、「タブレットPCを使用した『主体的・対話的で深い学び』の視点からの小・中学校の英語教育方法論」及び「「英語教育研究者のための研究倫理と個人情報保護の手立て」の2件の採択が決定した。

⑨伊達正起大会実行委員長より、第51回中部地区英語教育学会福井大会についての提案があり、主に以下の審議が行われた。大会はオンライン開催とすることと日程が提案され、オンライン開催とすることと実施するプログラムについて承認された。業者への委託及び(その予算に伴い変更の可能性がある)大会日程等については、今後実行委員会で業者選定を進めながら検討することとなった。シンポジウムについては、ICTの活用をテーマとすることが提案され、承認された。内容については出された意見も参考にしつつ今後パネリストと詰めることとなった。問題別討論会について、3室のテーマ及びパネリストについて提案があり、審議の結果、提案通り承認された。英語教育研究法セミナー、英語教育実践セミナーの講師及び選定についてコーディネーターから報告があった。ポスターセッションについては行わないことが提案、承認された。