紀要第53号学会短信

中部地区英語教育学会 紀要53号 学会短信

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◇第52回中部地区英語教育学会岐阜大会及び令和5年度第1回運営委員会

第52回中部地区英語教育学会岐阜大会は、6月24日(土)・25日(日)にオンラインにより開催された。令和4年度第1回運営委員会は、6月18日(土)にオンラインにより開催され、酒井英樹会長の挨拶の後、以下の事項について報告と審議が行われた。

【報告事項】

①課題別研究プロジェクトの進捗状況について、各プロジェクト代表者より報告があった。

  • 英語教育研究者のための研究倫理と個人情報保護の手立て(草薙邦広代表)
  • タブレット PC を使用した「主体的・対話的で深い学び」の視点からの小・中学校の英語教育方法論(高橋美由紀代表)

②藤田賢紀要編集委員長より紀要52号の投稿論文の採択結果について報告があった。

③紀要編集委員長より、紀要53号の投稿・編集作業のスケジュールについて報告があった。

④滝沢雄一運営委員長より、運営委員を退任される古家貴雄氏(山梨大学)、永倉由里氏(静岡大学・常葉大学非常勤講師)の表彰を総会にて行う旨報告があった。なお、松村昌紀氏からは辞退の申し出があったことも併せて報告があった。

⑤田中武夫副会長より2023年度全国英語教育学会第1回理事会について、以下の報告があった。(1) 新役員名簿が確認され、審議の結果一部修正の上、承認された。(2)第48回香川研究大会は、2023年8月19日(土)・20日(日)に香川大学教育学部にて対面で開催予定。(3) 第49回福岡研究大会の実施要綱案が提案され、一部修正の上、承認された。2024年8月24日(土)・25日(日)に福岡工業大学で開催予定。(4)宮迫紀要編集委員長より査読・編集結果の報告があり、原案のとおり承認された。投稿総数42編、採択12編(研究論文10編、実践論文2編)。(5) 学会 50 周年記念事業の進捗状況について報告があった。『全国英語教育学会 50 年沿革史』が2025 年 3 月には公開または刊行予定、記念誌は2025 年 3 月に刊行予定。

⑥田中副会長より、岐阜大会より行われるワークインプログレスについて、大会要項に挿入することとなった説明文書について報告があった。また、当日予定されている6件の発表について、髙木亜希子氏(青山学院大学)、亘理陽一氏(中京大学)にアドバイザーとして、参加いただくこととした。執行部4名も参加する。

⑦各地区活動について、各地区の運営委員より報告があった。

⑧会長より、ARELE35号編集委員および査読委員の選出について報告があった。

⑨運営委員長より、課題別研究プロジェクトの新規プロジェクトの公募について報告があった。

⑩運営委員長より、島田勝正氏、西子みどり氏への転載許可について報告があった。

⑪運営委員長より、役員名簿の確認について依頼があった。

【審議事項】

①運営委員長より2022(令和4)年度事業報告があり、一部修正の上、了承された。

②和田順一会計委員より2022(令和4)年度決算報告が行われた。また、会長より、会計としてこれまで決算報告書に記載されてきた額とは別に引き継がれてきたものがあり、それを正式に一本化するために、雑収入として組み入れることが理由とともに説明があった。会計監査が欠席のため、運営委員長が監査報告を代読し、了承された。

③運営委員長より2023(令和5)年度事業計画について提案があり、承認された。(1) 第2回運営委員会:2023年10月8日(土) 13:30-18:00 (オンライン開催)、(2) 紀要編集委員会:2023年10月8日(土) 10:00-12:00 (オンライン開催)、(3) 紀要発行:2024年1月31日、(4) 卒論・中間発表会:2024年2月(中旬または下旬)、(3) 紀要発行:2023年1月31日

④和田順一会計委員より2023(令和5)年度予算案が提案され、審議の結果、承認された。

⑤浦野研副会長より、卒論・修論発表会について提案があり、審議の結果、承認された。なお、運営母体となるワーキング・グループ及び日程等の詳細については、第2回運営委員会で審議することとなった。

⑥運営委員長及び各地区運営委員より運営委員の交代等について提案があり、審議の結果、以下の案を総会で諮ることに決定した。山梨地区 (退任)古家 貴雄(山梨大学)、愛知地区(退任)松村 昌紀(名城大学)(新任)村尾 玲美(名古屋大学)、静岡地区(退任)永倉 由里(静岡大学・常葉大学非常勤講師)(新任)稲葉 英彦(静岡大学)、富山地区(新任)山村 啓人(富山高等専門学校)、和歌山地区(新任)辻 伸幸(和歌山信愛大学)。

⑦運営委員長より会計監査の交代について提案があり、審議の結果、以下の案を総会で諮ることに決定した。(退任)室井 美稚子(清泉女学院大学非常勤講師)   (新任)矢島 裕文 (長野県伊那市立伊那北小学校)。

⑧紀要編集委員長より紀要編集委員の交代について提案があり、新紀要編集委員として、吉田三郎氏(敦賀市立看護大学)が承認された。

⑨紀要編集委員長より、紀要53号の査読委員の依頼人数について説明があった後、各地区運営委員へ選出依頼があった。

⑩紀要編集委員長より、紀要投稿規程、執筆要領の一部改定について提案があり、投稿規程については、一部修正の上、承認された。また、執筆要領については、提案通り承認された。

⑪岡崎浩幸大会実行委員長より、第53回中部地区英語教育学会富山大会の実施要項案が提案された。期日と会場(2022年6月22日(土)・23日(日) 富山大学)及び2日間の大会日程について提案があった。大会日程、シンポジウム及び問題別討論会のテーマ等については審議の結果、出された意見等を踏まえ、実行委員会で再検討の上、第2回運営委員会であらためて審議することとなった。

⑫会長より2026(令和8)年度の大会開催地区については、第2回運営委員会においてあらためて審議したい旨説明があった。

◇令和5年度中部地区英語教育学会第2回運営委員会及び紀要編集委員会

第2回運営委員会及び第53号紀要編集委員会が、10月8日(土)にオンラインにて開催された。第2回運営委員会においては、酒井英樹会長から挨拶があり、その後、以下の事項について報告と審議が行われた。

【報告事項】

①滝沢雄一運営委員長より、令和5年度第1回運営委員会議事録の確認があった。

②巽徹岐阜大会実行委員長から第52回中部地区英語教育学会岐阜大会について報告があった。参加申込者数273名、参加者支払い数249名(学生無料のため)、自由研究発表70件以上(ワークインプログレスを含む)であった。参加費納入にイベントペイを用いたことにより事務作業の負担が軽減された。福井大会同様、大会要項は冊子にて参加者に郵送した。

③運営委員長より、8月18日(金)に開催された全国英語教育学会第2回理事会について、資料に基づき主に以下の点について報告があった。(1)特別顧問の青木昭六先生、顧問の金谷憲先生のご退任について、メール審議で承認されたことが鬼田事務局長より報告された。(2)第49回福岡研究大会について、中村大会実行委員長および石原大会事務局長より、2024年8月24日・25日に、福岡工業大学を会場とした対面開催が計画されていることが説明され、審議の結果、大会日程案については、再度調整の上、その結果を次回理事会にて審議することとなった。あわせて、長崎研究大会企画部長より、シンポジウム及びワークショップについて原案が示され、種々意見交換の末、原案通り承認された。(3)第50回千葉研究大会について、西垣大会実行委員長より、日程(2025年8月9日・10日)と会場案(千葉大学)が示された。(4)長崎研究大会企画部長より、新規英語教育セミナーの募集について案内があった。(5)深澤会長より、ARELE 第 34 号より、J-Stage にて最新号の概要および引用文献が公開されること、及び2024年度第1回理事会をオンライン開催にすることが報告された。

④運営委員長より、和歌山地区の辻伸幸委員が事情により9月10日付で辞任されたとの報告があった。

⑤藤田賢紀要編集委員長より、査読者2名の交代があり、計25名(編集委員7名を含む)体制で査読が行われているとの報告があった。

⑥佐藤臨太郎コーディネーター(代理で運営委員長)より、英語教育研究法セミナーについて岐阜大会第1日(6月24日(土))に鈴木祐一氏(神奈川大学)を講師に迎えて開催され、参加者は111名であった旨報告があった。収支報告もあわせて行われた。巽徹コーディネーターより、英語教育実践セミナーは岐阜大会第2日(6月25日(日))に上山晋平氏(福山市立福山中・高等学校大学)を講師に迎え開催され、参加者は103名であった旨報告があった。収支報告もあわせて行われた。また、来年度の英語教育研究法セミナーに平塚貴晶氏(龍谷大学)、英語教育実践セミナーに山川真弘氏(岐阜県立恵那南高校)をそれぞれ講師として決定した旨、報告があった。

⑦会長より、全国英語教育学会第49回福岡研究大会課題研究フォーラムについて、第48回香川研究大会に引き続き、現在進行中の課題別研究プロジェクトの1つである「英語教育研究者のための研究倫理と個人情報保護の手立て」をテーマとし、プロジェクト代表である草薙邦広氏(県立広島大学)にコーディネーターを依頼する旨、報告があった。

【審議事項】

①紀要編集委員長より、紀要53号編集委員会審査結果について以下の通り提案があった。投稿総数は42編(52号は51編、51号は43編、50号は46編)、内訳は、理論研究7編、実証研究18編、実践報告12編、調査報告5編であった。審査結果はA判定0編、B判定21編、C判定2編、残りの19編は第三者査読を行うとの提案があった。審議の結果、提案通り承認された。

②紀要編集委員長より、紀要投稿規程、執筆要領の一部改定について、今回の改定の趣旨は今年度の編集作業の反省に基づいて行うものであるとの説明があった後、(1)投稿申込期限を8月28日とする、(2)投稿時に原稿執筆チェックリストのファイルも提出するなど改定箇所について提案があった。審議の結果、提案通り承認された。

③紀要編集委員長より、紀要編集委員会申し合わせに紀要編集事務局長補佐についての項目を設けることについて提案があり、審議の結果、提案通り承認された。

④運営委員長より、新規課題別研究プロジェクトについて1件の応募があった旨説明があり、申し合わせに基づいて、会長、両副会長、運営委員長で作成した採択案が提案された。審議の結果、「中・高等学校の『思考力・判断力・表現力』を育成する言語活動及び評価方法の開発と検証」の採択が決定した。

⑤会長より、卒論・修論発表会について、第1回運営委員会での決定に基づき、ワーキング・グループのメンバーを、(長)階戸陽太委員(鹿児島国際大学)、南侑樹氏(神戸市立工業高等専門学校)、川村拓也氏(北陸大学)、伊東哲氏(東京学芸大学大学院)とすること、及び開催日を2024年2月23日(金・祝)オンライン開催とすることが提案され、審議の結果、承認された。今後、浦野副会長とワーキング・グループにより詳細を詰めることとなった。

⑥会長より、執行部で検討した結果、2026年度以降の大会の持ち方については、長いスパンを見通した詳細な検討にもう少し時間をかける必要があるとの判断が示された。今後の議論の仕方として、次の提案があった。開催方法については地区の状況に左右されると考えられることから、(1)本運営委員会後、11月を〆切としてグーグル・フォームにて開催方法、地区の実情について意見をうかがう、(2)その上で執行部でどのような対応が可能か提案する、(3)1月以降、各地区運営委員と地区の実情について対談の機会を設ける、(4)顧問の先生方のご意見をうかがう必要もある、(5)次回の運営委員会で検討し、(5)来年度第2回運営委員会において、大枠の方向性を決定する。審議の結果、今後の検討の手順について、提案通り承認された。

⑦英語教育研究法セミナーコーディネーターの佐藤委員(代理で運営委員長)より、セミナーの助成について現行の額では十分でないとの課題が示され、交通費、宿泊費、講師料について提案があった。委員から、セミナーの趣旨をまず議論する必要があるなどの意見があり、継続審議となった。続いて大会1日目の午前に運営委員会が開催されない場合は、総会・開会行事の後にセミナーを開催して欲しいとの要望が出され、審議の結果、富山大会第1日目に第1回運営委員会が開催されないことが決定したため、総会・開会行事を先に行い、その後、研究法セミナーを行うこととなった。

⑧岡崎浩幸大会実行委員長及び清水義彦大会事務局長より、第53回中部地区英語教育学会富山大会についての提案があり、主に以下の点について審議が行われた。(1)大会前日の役員懇親会を大会実行委員会により開催する、学部学生の参加費無料、閉会行事が16時に終了するように、自由研究発表の設定を各室1〜7までとする、問題別討論会は2件とする、ポスター発表の時間を設定する旨、提案があり、審議の結果、提案通り承認された。(2)大会要項は冊子では配布せずpdfでHP上に公開する、別途大会当日にタイムテーブル等が掲載されたリーフレットを配布する、協賛企業の広告はpdfの大会要項に掲載することが提案され、承認された。(3)参加費等の支払い方法、手数料(自己負担とする)について提案があり、承認された。(4)シンポジウムについては、審議の結果「これからの英語の学び方」をテーマとすることについて承認された。副題等意見が出された点については、実行委員会で引き続き検討することとなった。問題別討論会については、「指導と評価の一体化〜パフォーマンス評価を中心として」「個別最適・協働的な学びの授業デザイン」がテーマとして提案され、審議の結果、提案通り承認された。

⑨田中武夫副会長より、2025年の山梨大会について、日程を6月21日(土)、22日(日)としたい旨、提案があり、審議の結果、提案通り承認された。