紀要第43号学会短信

中部地区英語教育学会 紀要43号 学会短信

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 第43回中部地区英語教育学会富山大会及び平成25年度第1回運営委員会

第43回中部地区英語教育学会富山大会は、6月29日(土)・30日(日)に富山大学(五福キャンパス)にて盛大に開催された。平成25年度第1回運営委員会は、6月28日(金)に(富山国際会議場 201号室) にて開催、6月29日(土)は富山大学五福キャンパス(共通教育棟1階会議室)にて開催、早瀬光秋会長及び荻原洋大会実行委員長の挨拶の後、以下の事項について報告と審議が行われた。

[報告事項] ①古家貴雄前紀要編集委員長より『紀要42号』の発刊の遅れのお詫びと、投稿論文の採択結果について報告があった。②前紀要編集委員長より紀要編集委員会事務局長として和田順一氏(清泉女学院大)が就任する旨が報告された。③酒井英樹紀要編集委員長より、『紀要43号』の査読者として13名お願いする予定であることが報告された。④横田秀樹運営委員長より2013年度全国英語教育学会第1回理事会について以下の報告があった。・中部地区英語教育学会の会員数(2013年2月時点)は508名であるが、そのうち、2012年度全国英語教育学会にも所属している会員数は250名である。・ 2013年度第39回全国英語教育学会北海道研究大会:2013年8月10日(土)・11日(日)に北星学園大学にて開催される。・2014年度第40回全国英語教育学会徳島研究大会:2014年8月9 日(土)、10 日(日)徳島大学で開催される。・ARELE第24号が発行され、投稿総数56篇(研究論文48篇、実践報告8篇)のうち研究論文19篇、実践報告2篇が掲載された。・今年度(平成25年度)会費の納入は2014年2月末まで。全国学会の場合は締切厳守、例外は認められない。(詳細は学会HPあるいは紀要参照)。⑤運営委員長及び編集委員長より、ARELEの査読者、編集委員そして副編集委員長として以下の交代および就任の報告があった。・査読者:杉浦正好氏、野呂忠司氏より酒井英樹氏、大和隆介氏に交代。・編集委員:杉浦正好氏、古家貴雄氏より早瀬光秋氏、酒井英樹氏に交代。・副編集委員長:佐藤臨太郎運営委員が就任。また、全国英語教育学会の『全国英語教育学会40周年記念特別誌』に中部地区より以下の4名が推薦された旨の報告があった。・山本孝次氏(愛知県立大府東高校)代表「生き方が見えてくる高校英語授業改革プロジェクト」 ・田中武夫氏(山梨大学)「リーディング指導における生徒の読みを深める発問づくり」 ・松井孝彦氏(愛知教育大学附属高校)「多読指導が英語力向上と英語学習の動機づけに及ぼす影響」 ・平山欣孝氏(三重県立久居高校)「TV会議システムを使った日米協同プロジェクトによる映画づくりのとりくみ」。⑥課題別研究プロジェクトについて、岡崎浩幸運営委員より「英語教師の成長につながる支援」、浦野研運営委員より「英語教育研究法の過去・現在・未来」、大場浩正運営委員より「協同学習を取り入れた英語授業」の進捗状況と会計報告があった。なお、佐久正秀運営委員「英語学習者の自律と動機づけ」より、活動補助費を予算として、まとめの冊子を来年度春に発刊予定であり、さらにインターネットに成果、資料を掲載して公表する旨が報告された。⑦浦野研運営委員(学会HP担当)より、本学会のサイトをCMS化し、新サイトに移行する予定であることが報告された。⑧浦野研運営委員より、紀要40号以前の論文のCiNii掲載に関しては著者よりの掲載許可をとることになっているが、現時点で60名からWEB申告があったが、再度、HPや大会総会等で告知する必要があることが報告された。⑨地区活動について各地区の運営委員より報告があった。⑩運営委員長より2013年6月で中部地区英語教育学会運営委員を退任される三浦孝氏、杉浦正好氏、杉野直樹氏の顕彰を行う旨の報告がなされた。⑪運営委員長より、以下の順で大会の担当地区の確認がなされた。2014:山梨、2015:和歌山、2016:三重、2017:長野。

[審議事項] ①運営委員長より平成24年度の事業報告があり、承認された。また、平成25年度事業計画案について、以下の日程が承認された。(1)第2回運営委員会:10月13日(日)午後、(2)紀要編集委員会:10月13日(日)午前、(3)紀要発刊:2013年3月下旬。②藤田賢会計委員より平成24年度決算報告、白畑知彦会計監査より監査報告があり、承認した。平成24年度決算報告書【支出の部】における「地区大会補助費」は、実態に合わせ富山大会に支出したと記載した旨が説明された。予算案では、当該年度の大会(平成24年度の場合、岐阜大会)に支出することとして作成されていた。この記載が実態に合わないとの説明があり、実態に合わせて、翌年度の大会への支出であるという記載にすることが承認された。③会計委員より平成25年度予算案が提案された。紀要42号の遅れのため、43号とともに予算を計上する旨(同様の措置は、全国誌ARELEにも前例がある)ことが説明され、承認された。その他の予算案も、内容説明の後、承認された。また、振込手数料の学会負担の適用時期を来年度からとすることが確認され、振込用紙が青い用紙から赤い用紙に変更になる点を含めて総会等で会員に周知する必要があることも加えられた。④全国英語教育学会理事会から、全国会長職と地区学会会長職が兼任にならないように会則の見直しの依頼があった。検討した結果、中部地区の会則第8条は見直す必要はないという結論に至った。⑤早瀬光秋会長より、元会長の杉浦正好氏(愛知学院大学)が顧問へ推挙され、承認された。⑥会則第7条に従い、以下の運営委員の交代・退任・就任、そして会計監査の交代について審議し了承し、総会で諮ることを決定した。<運営委員>愛知地区:建内高昭氏(愛知教育大学)より松村昌紀氏(名城大学)に交代。岐阜地区:杉野直樹氏(立命館大学)より巽徹氏(岐阜大学)に交代。青谷法子氏(東海学園大学)より柳善和氏(名古屋学院大学)に交代。静岡地区:三浦孝氏(静岡大学)が退任。近畿地区:大和隆介氏(京都産業大学)が就任。<会計監査>白畑知彦氏(静岡大学)より森雅也氏(津市教育委員会教育研究支援課指導主事)に交代。大和隆介氏(京都産業大学)より前田昌寛氏(石川県立金沢桜丘高等学校)に交代。また、佐久正秀氏(大阪信愛女学院短期大学)より滝沢雄一氏(金沢大学)への紀要編集委員の交代についても審議し了承された。⑦田中武夫運営委員より、第44回山梨大会について以下の提案があった。日程2014年6月21日(土)・6月22日(日)及び場所(山梨大学)を了承した。シンポジウムや問題別討論会のテーマ等については、改めて第2回運営委員会で審議することとなった。また、浦野研運営委員より、英語教育研究法セミナーのコーディネーターに関して、亘理陽一氏(静岡大学)に交代することが提案され、承認された。⑧会長より、「紀要43号」以降の奥付の日付に関して提案があったが、受理日、奥付の日付も含めて、編集委員会で検討し、次回第2回運営委員会での継続審議とすることになった。また、今後の紀要印刷部数、保管数、保管場所は編集委員会で判断し、運営委員会等で報告することとなった。⑨運営委員長より、全国英語教育学会理事会で提案された「全国英語教育学会財政の健全化」について説明があり、慎重に議論された。その結果を全国英語教育学会に伝えることとなった。⑩新規課題別研究プロジェクト「日本のEFL学習環境に適した英語指導・学習」が、佐藤臨太郎運営委員から提案され、承認された。⑪2014年度第40回全国英語教育学会徳島研究大会の課題研究フォーラムに、大場浩正運営委員代表の「協同学習を取り入れた英語授業」が推薦され、代表者の了解を得て、お願いすることとなった。⑫紀要42号は追悼号であるが、追悼記事に関してはCiNiiに掲載しない旨の提案があり、承認された。⑬会長より、40年を超える中部地区英語教育学会の伝統を引き継ぎ発展させるために、以下の4つの執行部提案が行われ、それぞれの意見が出された。・「各支部活動情報の共有化」当面は、メール配信を行うことが承認された。・「紀要の中部地区英語教育学会日本語キーワード・リストの再検討」・「修士論文執筆生に発表の場を与える」・「運営委員会議事録の学会ホームページでの公開」。それぞれ今後検討していくこととなった。その他、開かれた学会として、アカデミックな知見に基づく学会のアクションプランやメンバーのレゾリューションを社会に還元していくことも必要であることが意見として出され、今後検討していくこととなった。

平成25年度中部地区英語教育学会第2回運営委員会及び紀要編集委員会

第2回運営委員会及び『紀要』43号編集委員会が10月13日(日)名古屋市内「愛知学院大学楠元キャンパス 法人会議室」にて開催された。運営委員会では、早瀬光秋会長の挨拶の後、以下の報告・審議がなされた。

[報告事項] ①横田秀樹運営委員長より平成25年度第1回運営委員会議事録の確認があった。②運営委員長より、第43回中部地区英語教育学会富山大会の報告(大会参加人数235名、富山大会収支決算書、申し送り事項)があった。③酒井英樹紀要編集委員長より、紀要の印刷会社を、カシヨ株式会社(長野市)に依頼する旨が報告された。なお、編集委員長が交代する際には、再度検討する旨が加えられた。④紀要編集委員長より、印刷部数に関し、以下の報告があった。2013年度は、550部を印刷予定。保管数は30部程度とし、保管場所は、信州大学教育学部酒井研究室とする。⑤藤田賢会計委員より、会費納入9月末で361名済、2013年未納85名、2か年未納48名との報告があった。また、12月に再度メールによる催促を行う予定であり、各地区においても声かけをするよう依頼があった。また、来年度学会費より、「赤」用紙、手数料学会持ちになることも報告があった。⑥運営委員長より、9月に行った会費請求のメール配信に一定の効果があったこと、そして、12月に再度、運営委員長からのメールにて催促を行う予定があることが報告された。⑦平成24年度第2回全国英語教育学会理事会報告に先立ち、会長より、全国英語教育学会の各種委員会についての背景と、すでに7つの委員会は進行していることに関して説明があり、報告が遅れたことに対する謝罪があった。その後、運営委員長より、「全国英語教育学会平成25年度第2回理事会議事録」に沿って、報告があった。⑧運営委員長より、「京都アピール」に関して報告があった。佐久正秀運営委員より、課題別研究プロジェクト「英語学習者の自律と動機づけ」の冊子作成にあたりCELES紀要より論文転載の許可願いがあり、紀要40号までは著作権は著者にあり本人に了解をとることを運営委員長より申し入れた。そして、41号以降は学会で了承する必要があり、執行部がその判断をすることになった。

審議事項 ①会長より、全国英語教育学会財務委員会からの提案: 提案1「全国大会の黒字を一定のルール(別紙参照)に基づき、地区学会と全国英語教育学会で分ける。」、提案2「全国大会で黒字がでた場合は大会補助費の(賛助会員の80%; 16~19万円)を全国に返金する。」、提案3「全国賛助会員会費の全国大会(担当地区学会)への拠出割合を変更する。(例:全国80%:大会補助費20%)」について説明があり、議論がなされた。議論の結果を全国英語教育学会へ伝えることとなった。②古家貴雄大会実行委員長および田中武夫運営委員より、第44回中部地区英語教育学会山梨大会について案が出され、その日程、内容を中心に議論された。結果として、山梨大会実行委員会は、本会議で出された意見を参考に内容を再検討することになり、その最終案に関しては、実行委員会に委ねることとなった。今後、実行委員会に一任した案が完成次第、メールにて運営委員に連絡することをもって、事後承認とすることになった。③紀要編集委員長より、『紀要』43号の審査結果について、以下のように報告があった。投稿53編<昨年度44編>(理論5編、実証29編、実践10編、調査9編)の投稿があり、査読の結果、A判定なし、B判定42編、C判定3編、残り8編(2人の査読者の得点差があるなど)は、第三者査読へ送ることとなった旨が報告され、了承された。④紀要編集委員長より、紀要の奥付日は、1月31日のままとし、採用日、受理日、提出日は明示しないことが提案され、了承された。⑤永倉由里運営委員(静岡地区)より、亘理陽一氏(静岡大学)の運営委員への推挙があり、審議後、了承され、総会で諮ることを決定した。⑥佐藤臨太郎運営委員より、平成25年度より、2年間のプロジェクトとして申請されている「日本のEFL学習環境に適した英語指導・学習」の3年間への期間延長の依頼と説明があり、了承された。⑦会長より、第1回運営委員会より継続審議となっていた案件について以下の提案があり、承認された。・紀要のキーワードの件:将来的にはワーキング・グループ等の設置も含め、キーワードのマイナー変更から慎重に討論していきたい。次回の運営委員会ではワーキング・グループ(WG)の設置・メンバーの選出ができるよう具体案を準備していきたい。・修士論文執筆者への発表の機会、「卒論・修論発表会」の件 :全国英語教育学会において、学生/院生委員会が活動を始めており、当面、全国の動きを見ることとする。・運営委員会議事録の学会HP公開の件 :開かれた学会としての透明化を目指すと同時に、記録参照の際に便利であることから、今後『紀要』43号の短信からHPに掲載する。・学会のアクションプラン、メンバーのレゾルーションの社会還元について:『設立趣意書』の趣旨を尊重して対応する。現在のところ、その趣旨に沿った形で具体的なアクションプラン等を提案するのは困難であると考えている。今後会員のおおむねの合意が得られる事項については様々な形で社会還元を行っていくことは大切であると認識している。⑧藤田賢運営委員より、倫理規定、著作権等に関する「中部地区英語教育学会・研究発表者へのお願い」の作成に関してある運営委員より検討依頼があったこととその経緯の説明があり、慎重に議論された。結果として、今後どのように進めるかを含め継続審議となった。

訃報

2014年2月5日、塩谷三徳先生(沼津工業高等専門学校教授)がご逝去なされました。2008年から2011年まで本学会の運営委員を務められました。謹んでお悔やみ申し上げます。