中部地区英語教育学会 紀要45号 学会短信
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第45回中部地区英語教育学会和歌山大会及び平成27年度第1回運営委員会
第45回中部地区英語教育学会和歌山大会は、6月27日(土)・28日(日)に和歌山大学基礎教育棟にて盛大に開催された。平成27年度第1回運営委員会は、6月26日(金)(和歌山大学教育学部本館5階第1会議室)・27日(土)(和歌山大学基礎教育棟G209)にて開催、早瀬光秋会長及び江利川春雄大会実行委員長の挨拶の後、以下の事項について報告と審議が行われた。
[報告事項]
①2015年度全国英語教育学会第1回理事会について藤田賢運営委員長より、2015年度会長は卯城祐司氏(筑波大学)が引き続き務めること、中部地区英語教育学会の会員(510名)のうち2月末日で266名が2014年度全国英語教育学会に所属していること、第41回全国英語教育学会熊本研究大会が2015年8月22日(土)・23日(日)に熊本学園大学で開催されること、全国英語教育学会紀要ARELE 26号では査読と採択に関する新基準(観点別5段階による評価)により28編(研究論文24編、実践報告4編)の論文が掲載されたこと、2015年度の英語教育セミナーは広島・東北・四国でそれぞれ1回ずつ開催する予定であること、教員研修講師派遣制度が整理され中部地区からも3名の登録があったこと、「日本英語教育学会」との連携を進めることを検討していくこと、学会のロゴマークが提案され学会ウェブサイトにも掲載されること、賛助会員のBritish Councilから特別紀要が発刊され全国英語教育学会会員からも5編程度投稿するとともに会員全員に配付される予定であることなどが報告された。
②酒井英樹紀要編集委員長より『紀要』44号の投稿論文の採択結果について報告があった。
③課題別研究プロジェクトについて、大場浩正運営委員より「協同学習を取り入れた英語授業」、佐藤臨太郎運営委員より「日本のEFL学習環境に適した英語指導・学習」、田中武夫運営委員より「英語教育の質的向上を目指した実践研究法のデザイン」の進捗状況と会計報告があった。また、2015年度から2年間の計画で柏木賀津子運営委員代表による「言語習得から見た小中連携の英語指導—文の仕組みへの気づき・音声から文字へ・CLIL-」を開始すること、2014年度で終了した浦野研運営委員代表による「英語教育研究法の過去・現在・未来」の研究成果を出版する予定であることが報告された。
④支部活動について各支部の運営委員より報告があった。
⑤運営委員長より2015年6月で退任される平野絹枝氏(上越教育大学名誉教授、1995-2010運営委員、2011-2014副会長)および横田秀樹氏(静岡文化芸術大学、2000-2014運営委員、2013-2014運営委員長)の顕彰を行う旨の報告がなされた。
⑥運営委員長より、第41回全国英語教育学会熊本研究大会の特別講演が日野信行氏(大阪大学)に変更になったこと、課題別研究フォーラムにて中部地区英語教育学会から大場浩正運営委員代表の「協同学習に基づく英語授業の可能性と課題―中学、高校及び大学における実践から―」の発表があることが報告された。
⑦運営委員長より、以下の順で年次大会の担当地区の確認がなされた。2017:長野、2018:静岡。
⑧紺渡弘幸副会長より学会パンフレットが完成し今後各支部で活用していくとの報告があった。
[審議事項]
①運営委員長より平成26年度の事業報告があり、承認された。また、平成27年度事業計画案について、以下の日程が承認された。(1) 第2回運営委員会:2015年10月11日(日)午後、(2) 紀要編集委員会:2015年10月11日(日)午前、(3) 紀要発刊:2016年2月末日。
②藤田前会計委員より平成26年度決算報告が行われた。また、会計監査が欠席のため、運営委員長が監査報告の代読を行い承認された。
③城野博志会計委員より平成27年度予算案が提案され承認された。
④会則第7条に従い、以下の運営委員の交代について審議し了承し、総会で諮ることを決定した。三重地区:横田秀樹氏(静岡文化芸術大学)より川村一代氏(皇學館大学)に交代。
⑤会則第7条、9条、編集委員会申し合わせ事項に従って以下の役員改選が行われた。次期(2016年4月1日より)紀要編集委員長に大場浩正氏(上越教育大学)、次期紀要編集事務局長に長谷川佑介氏(上越教育大学)、『紀要』45号からの新編集員として松村昌紀氏(名城大学)、巽徹氏(岐阜大学)、佐藤臨太郎氏(奈良教育大学)、伊達正起氏(福井大学)、田中武夫氏(山梨大学)を選出した。
⑥紀要キーワードの見直しについて、酒井英樹キーワード・ワーキンググループ代表より、キーワードリストの修正案の提案があり、意見交換を行った。SLAの位置づけなどの課題を整理しつつ継続して審議することになった。
⑦紀要編集委員長より、編集委員会として査読方法の微修正について継続して審議していくこと、また、次期紀要印刷業者と紀要残部の保管方法については次期紀要編集委員長を中心に検討してくことが提案され了承された。
⑧和田順一紀要編集事務局長より、論文等の電子化について、CiNiiからJ-Stageへの移行についての説明会報告があり、これに伴う準備作業を進めていくことが確認された。
⑨運営委員長より、第46回中部地区英語教育学会三重大会は、大会実行委員長:豊住誠氏(皇學館大学)、大会副実行委員長:竹内春樹氏(近大高専)、大澤聡子氏(鈴鹿医療科学大学)、大会事務局長:藤田賢氏(三重県立神戸高等学校)の体制で、2016年6月25日(土)、26日(日)に鈴鹿医療科学大学白子キャンパスにて開催されることが報告された。また、大会要項(案)が提示され内容について議論された。詳細はさらに第2回運営委員会で提案され審議されることとなった。
⑩伊達運営委員より、全国英語教育学会と小学校英語教育学会が共催する「英語教育セミナー」を2016年度に中部地区で開催する予定であることが報告され、確認された。
⑪運営委員長より、中部地区卒論・修論発表会の開催を検討するにあたり、他地区の情報収集を行うとの提案があり承認された。
平成27年度中部地区英語教育学会第2回運営委員会及び紀要編集委員会
第2回運営委員会及び『紀要』45号編集委員会が10月11日(日)名城大学名駅サテライト(会議室)にて開催された。運営委員会では、早瀬光秋会長の挨拶の後、顧問の徳田政信氏の逝去(2014年12月30日逝去、享年98歳)について報告があり黙とうを捧げた。その後、以下の報告・審議がなされた。
[報告事項]
①藤田運営委員長より平成27年度第1回運営委員会議事録の確認があった。②松尾眞志大会副実行委員長より、第45回中部地区英語教育学会和歌山大会(参加人数のべ432名、収支決算書、大会アンケート結果)の報告があった。大会アンケート(回収18名)より、和歌山大会の満足度については、すべて「とても満足」「まあ満足」との回答であった。
②運営委員長より、平成27年度第2回3回全国英語教育学会理事会において、第42回全国英語教育学会埼玉研究大会を2016年8月20日(土)・21日(日)に獨協大学で開催すること、「日本英語教育学会」と相互の全国大会を共催とすることによる連携を始めること、British Councilと共同ジャーナルを刊行するため編集委員会を組織すること、学会誌掲載論文への二重投稿・重複出版について審査を厳しく行うこと、英語教育セミナーを2016年10月に中部地区で開催予定であること、全国英語教育学会メルマガへの参加の呼びかけを各地区学会で行うこと、教員研修講師紹介制度に中部地区より4名を追加登録すること、学会紀要ARELEの電子化をCiNiiよりJ-Stageに移行していくことなどの報告があった。
③紀要編集委員長より、新しい査読者体制で紀要45号の査読を行った旨の報告があった。
④佐久正秀運営委員より、課題別研究プロジェクト「英語学習者の自律と動機づけ」の会計報告があった。
⑤城野会計委員より、2015年度中部地区英語教育学会会費納入状況の中間報告が行われた。
⑥運営委員長より、「国立大学フェスタ2015」(大阪教育大学にて開催、柏木運営委員が主管)への後援名義使用を許可するとの報告があった。
[審議事項]
①第46回中部地区英語教育学会三重大会について、豊住大会実行委員長より要項が提案され、日程、運営、内容が議論された。結果として、運営委員会での議論を踏まえ、最終案は実行委員会に決定を委ね、その最終案をメールにて運営委員会で確認了承していくことになった。
②運営委員長より若手支援について、課題別研究プロジェクトを立ち上げて推進していくことが提案され審議された。審議の結果、若手会員の意向も聞きながら研究担当副会長付のワーキンググループを設置するなどの方法も含め再検討することになった。また、中部地区卒論・修論発表会(2016年2月実施)をLET(外国語教育メディア学会)中部支部外国語教育基礎研究部会と共催し、予備費より援助金を拠出することになった。
③2016年度より3年計画で新規課題別研究プロジェクト「英語教育における『エビデンス』:評価と活用」(代表:亘理陽一運営委員)を開始することが認められた。
④紀要編集委員長より、『紀要』 45号編集委員会審査結果に関して、投稿総数は50 本(理論2、実証27、実践16、調査5)あり、査読の結果、A判定2本、B判定36本、C判定3本、残り9本は第三者査読に送られることになった旨が報告され、了承された。また、全国英語教育学会の大会プログラムは全国英語教育学会のウェブサイトに掲載されれば『紀要』45号には収録しないこと、新しい査読システムが始まって4年が経過したので審査方法・評価観点のあり方の再検討を開始するとの報告があった。
⑤運営委員長より、全国英語教育学会紀要ARELE 27号から査読委員の渡邉時夫氏(小諸市教育委員会)が退任され田中武夫氏(山梨大学)が就任すること、ARELE 28号から査読委員の古家貴雄氏(山梨大学)が退任され佐藤臨太郎氏(奈良教育大学)が就任することが提案され、承認された。
⑥運営委員長より、2016年第42回全国英語教育学会埼玉研究大会の「授業研究フォーラム」に、「4技能育成の基礎としての語彙指導(仮)」をテーマとして、コーディネーター:白畑知彦氏(静岡大学)、パネラー:小島ますみ氏(岐阜市立女子短期大学)、加藤京子氏(東洋大学姫路中学高等学校)、福田恵氏(徳島県美馬市立江原中学校)の3名が発表することが提案され、了承された。
⑦運営委員長より、CiNiiからJ-Stageへの移行にあたり、オンラインISSNの取得、J-Stage登録業者の選定、利用申し込み等の準備を進めるための作業分担が提案され、了承された。
⑧会計委員より、学会会計の繰越金についての現状報告と今後の使途について検討する必要があることが提案された。審議の結果、これまでの繰越金については、学会50周年記念大会事業や全国英語教育学会主管時の必要経費として確保し、今後の経常的な余剰金については、会員に還元していくことになった。具体的還元方法は継続して審議することが確認された。
⑨運営委員長より、2020年度に行われる予定の全国英語教育学会研究大会の主管と、中部地区英語教育学会50周年記念大会の開催地区について、すべての地区を候補として検討していくことが提案された。各地区からの開催可能性について状況報告があったが、結論には至らず継続して審議することになった。また、2017年度の中部地区英語教育学会の年次大会は長野で開催することが再確認されたが、2018年度以降の中部地区英語教育学会の年次大会地区は白紙に戻し、全国大会と学会50周年記念大会開催地区を優先して決定していくことになった。
⑩紺渡副委員長より、学会パンフについて、今後は3年ごとに改定・印刷していくことが提案され、了承された。
⑪運営委員長より、全国英語教育学会編集委員会への参加にあたり、前泊が必要な場合については実費を支給することを申し合わせ事項に追加する旨が提案され、了承された。