紀要第47号学会短信

中部地区英語教育学会 紀要47号 学会短信

[PDF版]

第47回中部地区英語教育学会長野大会及び平成29年度第1回運営委員会

第47回中部地区英語教育学会長野大会は、6月24日(土)・25日(日)に信州大学教育学部にて盛大に開催された。平成29年度第1回運営委員会は、6月23日(金)・24日(土)、信州大学教育学部 M館2階第一会議室にて開催、紺渡弘幸会長の挨拶の後、以下の事項について報告と審議が行われた。

[報告事項】

①大場浩正紀要編集委員長より『紀要』46号の投稿論文の採択結果について報告があった。

②紀要編集委員長より『紀要』47号の査読委員および編集委員の依頼と確認がなされた。

③田中武夫運営委員長より2017年6月で運営委員を退任される早瀬光秋氏(三重大学)の顕彰を行う旨の報告がなされた。

④運営委員長より2017年度全国英語教育学会第1回理事会について以下の報告があった。2017年度全国英語教育学会(中部地区会員)は276名であったこと、2017年度第43回全国英語教育学会島根研究大会は、2017年8月19日(土)・20日(日)に島根大学松江キャンパス(教育学部)で開催される予定(実行委員長は深澤清治氏(広島大学:中国地区英語教育学会会長))であること、2018年度第44回全国英語教育学会神戸研究大会は、2018年8月25日(土)・26日(日)に神戸大学鶴甲第一キャンパス(仮)で開催予定(実行委員長は、横川博一氏(神戸大学))であること、『ARELE第28号』が発行され、投稿論文総数58篇のうち24篇が掲載されたこと、学会賞については8月総会後、ホームページで公表予定であることなど。

⑤課題研究プロジェクトの進捗状況について、田中武夫代表より「英語教育の質的向上を目指した実践研究法のデザイン」3年目発表、柏木賀津子代表より「言語習得からみる小中連携の英語指導―文の仕組みへの気づき・音声から文字へ・CLIL―」2年目発表、亘理陽一代表より「英語教育における『エビデンス』:評価と活用」1年目発表の進捗状況と会計報告がなされた。

⑥地区活動について各地区の運営委員より報告がなされた。

⑦2016年度卒業論文・修士論文発表会、若手支援の取り組みについて、運営委員長より報告がなされた。

⑧J-Stage 移行処理について、長谷川佑介紀要編集事務局長より報告がなされた。

[審議事項]

①運営委員長より平成28年度事業報告があり承認された。平成29年度事業計画案について、以下の日程が承認された。1) 第2回運営委員会:2017年10月8日(日)午後、2) 紀要編集委員会:2017年10月8日(日)午前、3) 紀要刊行:2018年2月末(予定)。

②城野博志前会計委員より平成28年度決算報告が行われた。会計監査が欠席のため、運営委員長が監査報告の代読を行い承認された。

③吉田三郎会計委員より平成29年度予算案が提案され、承認された。

④早瀬光秋前会長の顧問への推挙について運営委員長より提案があり、承認された。

⑤会則第7条に従い運営委員について審議し、以下の案を総会で諮ることに決定した。
<運営委員>石川地区の新村知子氏(石川県立大学)から階戸陽太氏(北陸大学)への交代、富山地区の荻原洋氏(富山大学)から清水義彦氏(富山県立大学)への交代、福井地区の森一生氏(福井県立武生東高等学校)の就任、長野地区の赤瀬正樹氏(長野工業高等専門学校)の就任。<会計監査>森雅也氏(津市教育委員会)から室井美稚子氏(清泉女学院大学)に交代。<紀要編集委員>田中武夫氏(山梨大学)から古家貴雄氏(山梨大学)への交代。

⑥永倉由里大会実行委員長より、第48回中部地区英語教育学会静岡大会の実施要項案が提案された。2018年6月23日(土)24日(日)に静岡大学で行うことと2日間の大会日程について提案がなされ承認された。シンポジウムや問題別討論会については、審議の結果、実行委員会で再検討の上、第2回運営委員会であらためて審議することとなった。

⑦全国英語教育学会理事会の検討事項であった小規模地区の紀要編集委員長の分担ローテーションについて審議した結果、小規模地区を抱き合わせて分担回数を減らすという案を中部地区の統一意見とする旨が承認された。

⑧今年度は卒業論文・修士論文発表会のLETとの共催を行わないことを踏まえて今後のあり方について審議した結果、今年度の発表会の運営計画を立てることができるかどうか若手支援部代表の和田順一運営委員に検討をお願いし、第2回運営委員会にて継続審議することとなった。

⑨課題別研究プロジェクトの新企画について、佐藤臨太郎運営委員より提案があり、審議を行った結果、佐藤運営委員を代表とする「日本のEFL環境における、生徒の英語でのコミュニケーション意欲を高める指導の工夫:情意面、動機づけ、WTCの観点から」を新規プロジェクト(2017年6月より2か年)とすることが承認された。

⑩課題別研究プロジェクトの今後のあり方について、プロジェクト件数、代表の資格や公募方法など今後の進め方を含め執行部で再検討し、第2回運営委員会に提案し、審議することとなった。

⑪紀要の諸課題についてのワーキンググループでの検討を踏まえて、紀要編集委員長より提示された紀要に関する改善の提案について審議した。その結果、掲載費については、紀要第47号からページ数に限らず一律8000円とすることが了承され、すみやかに投稿者への周知を行うことが確認された。その他の提案については、紀要問題ワーキンググループにて再検討をし、第2回運営委員会以降で再度提案することが了承された。

平成29年度中部地区英語教育学会第2回運営委員会及び紀要編集委員会

第2回運営委員会及び『紀要』47号編集委員会が、10月8日(日)名古屋学院大学日比野学舎にて開催された。運営委員会では、紺渡弘幸会長より挨拶があり、第47回中部地区英語教育学会長野大会への謝辞があった。その後、以下の事項について報告と審議が行われた。

[報告事項]

①田中武夫運営委員長より平成29年度第1回運営委員会議事録の確認があった。

②酒井英樹長野大会実行委員長より、以下の大会報告がなされた。大会参加者は300名(実行委員および協力学生を含む)、懇親会参加者は124名であったこと、アンケート結果(16名の回答)の報告があり、大会に対し概ね満足との回答であったこと、託児所開設では赤字になるものの3名の利用があったことが報告された。

③運営委員長より、平成29年度第2回全国英語教育学会理事会について、以下の報告があった。平成30年度全国英語教育学会の開催について、神戸開催予定案から京都開催への変更があり、第44回京都研究大会は8月25日(土)26日(日)に龍谷大学大宮キャンパスにて開催予定であること、紀要ARELE執筆要項の改訂について複数の提案(「実践報告」から「実践論文」への改称など)がなされ承認されたこと、平成31年度全国英語教育学会の開催について、弘前大学にて平成31年8月10日(土)・11日(日)に開催することが了承されたことなど。

④大場浩正紀要編集委員長より、新たな査読委員により紀要47号の査読を行ったとの報告があった。

⑤紀要編集委員長より、紀要の諸課題についてのワーキンググループの進捗状況の説明があり、引き続き課題の検討を行う予定であるとの報告があった。

⑥運営委員長より、今年度で終了する2つの課題別研究プロジェクト「言語習得からみる小中連携の英語指導―文の仕組みへの気づき・音声から文字へ・CLIL―」(代表:柏木加津子運営委員)と「英語教育の質的向上を目指した実践研究法のデザイン」(代表:田中武夫運営委員長)の最終会計報告がなされた。

⑦酒井英樹副会長より、2020年度開催予定の全国英語教育学会長野研究大会会場案について、信州大学教育学部と松本大学の2つの提案がなされ、大会会場の広さや利便性等を踏まえ、引き続き検討することになった。

[審議事項]

①紀要編集委員長より、紀要47号編集委員会審査結果について以下の通りの提案があった。投稿総数は58編(昨年度より7編増)、内訳は、理論研究6編、実証研究17編、実践報告27編、調査報告8件であった。審査結果は、A判定0編、B判定36編、C判定8編、残りの13編は第三者査読を行うとの報告があった。審議の結果、提案通り承認された。

②永倉由里大会実行委員長より、第48回中部地区英語教育学会静岡大会についての大会要項についての提案があり審議された。シンポジウムについて、「英語教育における『エビデンス』:評価と活用」の提案があり、このテーマでシンポジウムを実施することになった。問題別討論会について、「言語活動のデザインを単元構想につなぐには―小中高連携を視野に―」と「Can-do Statementsとパフォーマンス評価」の2つの案が提案され意見交換を行い審議の結果、この2つのテーマが了承された。英語教育研究法セミナーについて、亘理運営委員が4年間コーディネーターを務めてきているが、平成30年度の静岡大会では亘理運営委員が大会事務局長となるため、藤田卓郎氏(福井工業高等専門学校)にコーディネーターを交代しセミナーを実施することが承認された。大会運営費について、最近の会場費の高騰などの理由から、可能な限りの補助費内での運営努力にもかかわらず、万一赤字が出た場合は、会計報告を踏まえて10万円を上限に学会が補填することを審議のうえ確認した。

③白畑知彦副会長より課題別研究プロジェクトの今後のあり方について提案がなされた。審議の結果、概要について了承され、平成29年10月8日から施行すること、審議で出された意見をもとに事務局で文言の修正を行い、最終案を運営委員にメールで報告し、事後承認とすることが承認された。

④白畑副会長より英語教育研究法セミナーおよび英語教育実践セミナーのあり方について提案がなされた。審議の結果、概要について了承され、平成29年10月8日から施行すること、審議で出された意見をもとに事務局で文言の修正を行い、最終案を運営委員にメールで報告し、事後承認とすることが承認された。なお、平成30年度第1回運営委員会で2019年度大会からの両セミナーのコーディネーターを提案することとなった。

⑤和田順一運営委員より、卒業論文・修士論文発表会運営にかかる説明がなされた。その後、紺渡会長より、LETの共催が中止になったこと、運営に関する諸課題があることを踏まえ、今後の開催については必要に応じて再検討することにし、2017年度より開催しないとの提案がなされ承認された。

⑥全国英語教育学会紀要編集委員長の担当ローテーション案について、第2回理事会での提案をもとに運営委員長より説明があり、審議の結果、小規模地区の負担を考慮した代案1を中部地区の統一意見とする旨が承認された。

⑦全国英語教育学会の会員資格と発表資格について、第2回理事会での提案をもとに運営委員長より説明があり、審議の結果、地区会計処理の負担等を考慮することを前提とし、この件に関する理事会への回答については事務局に一任することが承認された。

⑧中部地区英語教育学会設立50周年に向けて、紺渡会長より50周年記念誌作成について説明があり、引き続き検討していくこととなった。