2023年4月1日

中部地区英語教育学会会員各位

中部地区英語教育学会会長
酒井英樹

このたび、次期会長選考委員会及び運営委員会にて選任していただき、2023年度から2年間引き続き会長を務めることになりました。お力添えをどうぞよろしくお願いいたします。最初に会長再選の抱負を簡単に述べてさせていただきたいと思っています。

1期中は、会長として「会員の皆さんのために」ということを第一義的に考え、運営に取り組んできました。2期目においても、この方針を引き継ぎ、次の3点に取り組んで行きます。第1に、英語教育の実践研究を大切にし、実践者のコミュニティーとして機能する学会にしていきます。第2に、英語教育学及び関連諸科学の学術的な研究を大切にし、特に若手の研究者が学会活動を行いやすくします。第3に、社会的な動向を意識し、10年後を見据え、学会としての知見を持てるようにします。

昨年度は、若手支援ワーキンググループを発足させ、改革案を提案していただきました。その結果、2023年度からは学生会員の会費の減額（4,000円から2,000円への減額）、論文掲載費の無料化を実施します。また、研究大会においてワークインプログレス（途中段階の研究・実践を発表する機会）を設けることにいたしました。さらに現在、卒業論文・修士論文発表会を実施していけるよう検討を行っています。このような改革を通して、第1及び第2の点から、各学校段階の教員（実践者）、若手研究者や大学院生や学部生などの将来の英語教育を担っていく方々がより活躍できる学会にしていきたいと思っています。

また、第3の点からは、課題別研究プロジェクトを始め、シンポジウムなどの内容について、短期的な視点だけではなく、長期的な視点も持ちながら検討してきています。

さまざまな立場の会員の皆様（実践者、研究者、行政職、民間など）が、水平的な関係を持ちながら、英語教育の諸課題について議論できる場としての学会となるよう、取り組んで行きたいと考えています。

今後とも皆様方のご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。