平成21年度より、以下のプロジェクトが始動します。メンバー募集等の案内はこのページの下をご覧ください。
プロジェクト紹介およびメンバー募集案内
英語学習者の自律と動機づけ
<趣旨・目標>
言語学習における動機づけの研究は、社会的および文化的要因の影響を受ける学習者の学習目標についてものがほとんどであった (Crookes,1997)。こ言語学習における動機づけをとらえるためには、学習者が属する言語環境と教室という学習環境の2つを考慮する必要がある。そのため日本の英語教師は、学習者の動機づけに重要な役割を果たしていることを自覚しなければならない。しかしながら、多くの英語教師が学習者を動機づける方略を模索する中で、学習者を動機づける方法論に関する研究は不十分である。
また、欧米においては、言語学習者の自律性に関する研究も盛んである。自律学習は西洋的な概念であり、文化や教育制度の異なる学習者にはなじまないとの考えから、日本を含めた東アジアでは、西洋ほど盛んに研究は行われてこなかった。しかしながらLittlewood (1999) は、東アジアの学習者にも、自律学習を促進することは有効であり、文化的・教育的背景を十分に考慮した上で、自律学習の概念を確立し、教授法の研究を行うことの重要性を主張しており、少しずつ日本でも研究が行われてきている。
本プロジェクトでは、英語学習者がどのような自律についての認識を持っているか比較調査するとともに、動機づけとの関連を明らかにした上で、学習者の自律を涵養するカリキュラムや教育方法を探る。その際、学習者の自律の育成に特に重要と考えられている批判的内省 (Smyth,1989)を促す活動を取り入れ、その効果について検証する。
<計画: 3年計画>
<1年目:平成21(2009)年度>
- 研究チームの確定とメンバーの研究内容の共有
- 3年間の研究計画の作成と研究実施
- 1年目の研究成果を平成22年6月の中部地区英語教育学会にて発表するための研究準備
<2年目:平成22(2010)年度>
- 1年目の研究を踏まえ、メンバーで話し合いながら進めていく。
- 2年目の研究計画と研究実施
- 2年目の研究成果を平成23年6月の中部地区英語教育学会にて発表するための研究準備
<3年目:平成23(2011)年度>
- 2年目の研究を踏まえ、メンバーで話し合いながら進めていく。
- 3年目の研究計画と研究実施
- 3年目の研究成果を平成24年6月の中部地区英語教育学会にて発表するための研究準備
<現メンバー>
犬塚章夫(愛知県総合教育センター)・河田浩一(愛知県立熱田高等学校)・佐久正秀(大阪信愛女学院短期大学)・塩谷三徳(沼津工業高等専門学校)・髙木亜希子(青山学院大学)・永倉由里(常葉学園短期大学)・本田勝久(千葉大学)・三上由香(大阪商業大学)・大和隆介(京都産業大学)・中嶋愛美(元中学校教員)
<メンバー募集について>
上記の研究プロジェクトに興味がある方を対象に、以下の要件で本研究プロジェクトのメンバーを募集します。
- 中部地区英語教育学会の会員の方(まだの方は学会入会手続きをしていただく必要があります)
- 2年目である平成22(2010)年度の新規メンバー募集の締め切りは8月20日(金)とさせていただきます。
- 応募にあたり、ご関心を持っている研究分野についての簡単なご説明を添えて、研究代表者にメールでご連絡ください。
<プロジェクト代表連絡先>
佐久正秀
〒536-8585 大阪府大阪市城東区古市2-7-30
大阪信愛女学院短期大学 初等教育学科
電話 06-6939-4391(代)
メール mshide39@osaka-shinai.ac.jp (お手数ですが全角文字@を半角文字に変更してください)