令和6年度プロジェクト

令和6年度より、以下のプロジェクトが活動をスタートします。メンバー募集等の案内はこのページの下をご覧ください。

中・高等学校の「思考力・判断力・表現力」を育成する言語活動および評価方法の開発と検証

<趣旨>

現在,「知識・技能」,「思考力・判断力・表現力」,「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に基づく指導と評価の一体化を目指した英語教育の改善が進められている。その中で,「思考力・表現力・判断力」の育成につながる言語活動やその評価の在り方は学校現場における課題の1つとなっている。また,令和5年度全国学力・学習状況調査においても,「思考力・判断力・表現力」について大きな課題があることが明らかになった。

本研究では,中・高等学校における「思考力・判断力・表現力」を育成する言語活動のデザインや評価方法について実践的・実証的に検討し,提案を行うことを目的とする。最終的には,具体的な活動・評価事例とともに,言語活動のデザインに関わるチェックポイントなどを明らかにしたりすることで,学校現場の授業改善の支援につなげていきたい。

<計画:3年計画>

1年目(2024年4月〜2025年3月)

  • メンバーの募集
  • 文献研究および現状の課題の把握や,大学入試共通テスト,全国学力・学習状況調査,「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料等の分析を行う。
  • メンバー間で知見・実践事例を共有し,モデル案を構築する。

2年目(2025年4月〜2026年3月)

  • 教育委員会および中・高等学校と共同でモデル提案・試行を行い,再検討する。
  • 言語活動や評価タスクを「思考力・判断力・表現力」の観点から教師が自己評価するためのリストの作成・試行を行う。
  • 生徒の学習方略やメタ認知を育てるツールや指導法の開発を行う。
  • 中部地区英語教育学会において研究成果発表を行う。

3年目(2026年4月〜2027年3月)

  • 2年目の研究を基に改善した研究授業及び授業研究会を実施し,言語活動及び評価モデルの修正やチェックリストの検証・改善を行う。
  • 生徒の学習方略やメタ認知を育てるツールや指導法の検証を行う。
  • 中部地区英語教育学会における研究成果発表を行う。

<現メンバー>

  • 津久井貴之(群馬大学共同教育学部英語教育講座)
  • 駒井健吾(長野保健医療大学共通教養センター)
  • 群馬大学共同教育学部附属中学校英語科

<メンバー募集について>

「思考力・判断力・表現力」を育成するための言語活動の指導法や評価論にご関心のある研究者の先生方,課題意識をお持ちの中・高等学校の先生方など,さまざまな地域の先生方のご参加を広く公募します。

学会のメーリングリストやホームページ等を通じて公募し,学会の皆様に参加を呼びかけたいと考えております。以下の要件等をご確認いただき,下記代表者連絡先にご連絡ください。

  1. 中部地区英語教育学会会員の方(未入会の方は,入会手続きをしていただく必要があります。)
  2. 本プロジェクトにご関心のある研究者の先生方,教職課程で指導法をご担当の先生方
  3. プロジェクトの議論や検討を踏まえて,中・高等学校で指導実践を行ってみたい方
  4. 年数回のミーティング(オンラインおよび対面)に参加可能な方
  5. 募集は6月27日(木)を締切とさせていただきます。

<プロジェクト代表者連絡先>

津久井貴之(群馬大学)
メールアドレス:takayuki.tsukui[@]gunma-u.ac.jp *[ ]を取り除いて使用ください。